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橋本治のかけこみ人生相談 人間関係編

顔見知りにはなかなか言えない深い悩みに、人生の達人・橋本治がズバリお答え。

相談者も気づいていない煩悶の大モトと、その解決法が見えたとき、新境地へ踏み出す勇気が湧いてくる!

壁にぶつかる人生も、たまには悪くないのかも。

*   *   *

目次

◆「知人に10万円貸しました。貸して、と言われたショックで彼女への信頼感が失せた私は偏狭でしょうか」
 回答「あなたは少々世間知らずかもしれません」

◆「上司が仕事の失敗をすべて私におしつけ、人前で叱責、罵倒します」
 回答「あなたの上司がろくでもないことは疑いようもありませんが、あなたに味方はおられない?」

◆「社内に非常識な人たちがいます。自分より年齢や職級が上の人間もいて腹ただしいです」
 回答「怒る前に十分〈あきれる〉ことです」

◆「隣人親子の迷惑行為に両親が悩まされています」
 回答「周囲の協力も得られない様子ですから、さっさと売って他所へ越しては」

◆「痩せてニキビ面で禿げているので上司に好かれず、安月給です」
 回答「飛躍しすぎでは。あなたは重要なある事をすっ飛ばしています」


◆「知人に10万円貸しました。貸して、と言われたショックで彼女への信頼感が失せた私は偏狭でしょうか」
 回答「あなたは少々世間知らずかもしれません」

◎ひよっこ さん(会社員・32歳・女性・東京都)からのご相談

 いまだにショックです。共通の趣味を介して親しくなった知人から、10万円貸してほしいと言われました。ルーズな人には見えなかったのに、窮状を訴えられました。悩みに悩んで貸すことにしました。けれども、なぜか、それまで信頼していた気持ちが失せ、お茶もしたくなくなってしまいました。こんな思いをするなら、貸さないほうがよかった気もします。裏切られたような気持ちです。彼女も大変なのですし、お金を返してもらってないわけでもないのに、こんなにショックを受けるのは、私が偏狭すぎるのでしょうか。


◎お答えします

 正直な話、私にはあなたがなにをお悩みになっているのかが分かりません。ご相談の前半部分だけを拝見すると、「友人に頼まれて金を貸したけれども返してもらえない、裏切られた気分だ」というご相談にも見えますが、その先を読むと「お金を返してもらってないわけでもない」とあります。「彼女も大変なのです──」と書かれておいでですから、あなたがお金を貸された相手の「困っている事情」をご存じで、お金を借りた友人がそのお金をあまりかんばしくない使い方で浪費してしまったというようにも思えません。以上を総合すると、あなたは「なんらかの形で苦労をしている友人」に頼まれて10万円の金を貸し、全額かどうかは分からないけれどもその返済も行われているのだけれど、「お金を貸して」と信頼していた友人に言われたことがショックで、そのショックから今も抜けきらないということになりますが、そういうことなのでしょうか?

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「中学で不登校に。人生が終わってしまいました」 「母親に逆らわず育ちました。年に一度でも実家に帰省するのが憂鬱です」 「痩せてニキビ面...

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橋本治『橋本治のかけこみ人生相談』

「中学で不登校に。人生が終わってしまいました」 「母親に逆らわず育ちました。年に一度でも実家に帰省するのが憂鬱です」 「痩せてニキビ面で禿げているので上司に好かれず、安月給です」 ――顔見知りにはなかなか言えない深い悩みに、人生の達人・橋本治がズバリお答え。 相談者も気づい...
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